私は強いられたくない。加害者としての立場を
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◆私たちは何故訴訟を起こしたのか

    2004年5月17日発行「差止News」創刊号より


   おかしいことは「おかしい」と言おう。
   決して日本を戦争をする国にしてはいけません。
   「強いられたくない、加害者としての立場を」
   今を生きる者として、主権者の責任として声をあげました。


 憲法9条に違反

 今もなお戦闘行為が続いている戦地(イラク)に、無反動砲や個人携帯対戦車弾などで重武装した自衛隊を派兵することは、 「武力の行使」と「交戦権の行使」を否定した第9条に違反します。派兵される自衛隊は、国際法違反の侵略行為である 軍事占領を続ける米国主導の暫定占領当局(CPA)の指揮下に入り、占領軍の一員となります。
 憲法第9条には、こんなことをしていいとはどこにも書いてありません。

 「平和に生きる権利」の侵害

 憲法前文には、「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」 と明記されています。平和に生きる権利(平和的生存権)、言い換えれば「戦争や武力行使をしない日本に生きる権利」。
 これは、力による支配が多くの人々を苦しめ死に至らしめた反省から、日本は二度と戦争や武力の行使をしないと誓った 第9条によって具体化されています。第9条違反の自衛隊イラク派兵は、私たちの「平和に生きる権利」を侵害しています。

 強いられたくない、加害者としての立場を

 米英軍がイラクに対して行っている行為は、何の正当性もない国際法違反の「侵略行為」であることは明らかです。 そこに重武装した自衛隊を派兵することによって、私たちは米英軍の侵略行為の加担者に否応なくさせられ、 著しい精神的苦痛を受けています。私たちは、誰一人として殺したくないし、殺されたくありません。

 私たちは、「国際貢献」「国際協調」「人道復興支援」「正当防衛」「国民保護」「有事への対処」などの 言葉にごまかされてはいけません。その裏にあるものを見抜き、指摘し、私たちの権利として「No」という声をあげるのです。

 おかしいことはおかしいと言おう。間違っていることは間違っていると言おう。法治国家であることを守るために。
自衛隊イラク派兵差止訴訟の会 代表  池住 義憲


   池住 義憲(いけずみ よしのり)
1944年東京生まれ。東京YMCAおよびアジア保健研修所での30年にわたるNGO経験を経て、 現在、国際民衆保健協議会日本連絡事務所代表、 大学で非常勤講師も勤める。
日本国内および途上国で、NGOワーカーや行政職員、教師などを対象にした 研修のファシリテータ―・講師としても多忙な毎日を送る。 近著に監訳『平和・人権・NGO』04年(新評論)がある。
池住義憲代表  
 
        
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